2021/08/21
最近よく耳にするようになったHACCPという言葉ですが、詳しく知っている人は少ないかもしれません。これはもともとアメリカで始まった食品の衛生管理に関する手法で、食品を製造する際に安全を確保するための管理手法をいいます。HACCPは食品が製造・出荷される工程の中で、異物や微生物がどの段階で混入しやすいかをあらかじめ予測・分析して未然に被害を防ぐ方法です。従来でも抜き取り検査による安全確認は行われてきましたが、食品を扱う会社がHACCPを導入する際には、12の手順を踏まないといけないなど、さらに厳しい管理が必要になります。
これからHACCPを導入するメリットとしては、製品に不具合が発生した時に、原因追及を即座に行うことができ、改善対応も迅速に行えるようになる。事故やクレームを減少させることができる。生産性が向上し利益が拡大する。働く社員の衛生管理に対する意識が向上するといったことがあげられます。
食品業界が衛生管理に敏感になる理由として、食中毒が発生したり異物混入していただけで、企業を大きく揺るがす問題に発展しかねないからです。一度負のイメージがついてしまうと、挽回するのはかなり大変ですから、製品の品質を安定させ不良品の出荷を未然に防ぐことが重要となります。HACCPのマークがついていれば世界基準の衛生管理システムを導入しているといえますから、購入する際にも安心感があります。スーパーに行った際には一度チェックをしてみるとよいでしょう。
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